「飲みに行こ!」「ランチ行こ!」
そんな言葉を聞いて、気持ち悪くなったり、動機・手汗、食事をしても口にものが飲み込めないなどはありませんか。
もしかすると、それは外食恐怖症(会食恐怖症)かもしれません。
外食恐怖症(会食恐怖症)とは
外食恐怖症とは、過去に何らかの人との食事のトラウマから、人と食事をしようとすると吐き気や震えなど症状がでる恐怖症です。また、会食恐怖症とも言います。まだまだ世間での認知が薄いため、周りや本人自身も外食恐怖症だと理解してない人が多いです。
外食恐怖症 原因事例①
野球部だった少年Aくんは、部活の合宿中、顧問の先生にもっとご飯を食べろ。と強要され、7合食べれなかった彼は、皆の前で怒られたという。度々その経験から、食べられない自分がダメなんだと思うようになり、人と食事ができなくなった。
外食恐怖症 原因事例②
小学生の頃、給食の食事を残していた少女Bさんは、担任の先生にいつも「ちゃんと食べなさい!」と怒られた。全部食べ終わるまで、居残りさせられていた。「どうして自分はできないんだろう」と責めてしまい、大人になった現在もまた飲み会の誘いを受けると吐き気がしたりするという。
外食恐怖症(会食恐怖症)の症状となりやすいタイプ
外食恐怖症の症状として以下のいくつか挙げられています。
●吐き気 ●めまい ●発作 ●震え ●汗 ●ものが飲み込めない など
食事に誘われた時は、当事者にしかわからない上記のような苦痛があります。
外食恐怖症(会食恐怖症)になりやすいタイプ
性格的には控えめなタイプ、空気を読むタイプですね。追い詰められたときに泣くのも、「どうして自分はできないんだろう」って自分で自分を必要以上に責めてしまうような人が多い傾向にあります。(好書好日)
外食恐怖症(会食恐怖症)克服・対処法3つ
親しい周りの人から外食恐怖症のことを伝える
周りの人に少しずつ打ち明けるということです。友人や職場の同僚、理解してもらえない不安はありますが、伝えやすい人から少しずつ自分の気持ちを伝えましょう。そしたら、周りが協力者になってもらい、少しずつ食事に余裕が生まれます。「食べれなかったら残しても良いんだよ。」と一言もらえるだけでも、食事の場が楽しくなってきます。
少人数の食事から始める
できる限り、克服するための外食は心許せる人との1対1での食事から始めましょう。少しずつ余裕ができ、楽しめるようになってから人数を増やしていった方が良いです。
高圧的・苦手な人の会食は断る
「ちゃんと食べなよ!」と言われなくても、言われそうな高圧的な人と食事するだけでもより一層恐怖が増します。断るのが苦手な人でも、勇気を出して理由をつけて断りましょう。
人と食事をしない
一言に外食恐怖症(会食恐怖症)といっても、それぞれ重さの段階や当事者の周囲の環境が違います。そもそも人と関わらないといけない。人と食事をできるようにならないといけない。と思い込むのは逆にマイナスになります。人と外食しなくても良いんだ。と思って、気持ちが楽になるならそれがその人のベストの答えです。無理のないペースであなたの答えを探しましょう。
もっと外食恐怖症(会食恐怖症)について知りたいという方は、会食恐怖症の書籍がおすすめ!読むだけでも心休まります。
まとめ
近年フードロス意識が高まる一方、外食恐怖症(会食恐怖症)はまだまだ認知されていません。もしかすると、善意から「ちゃんと食べなよ。」と声をかけることも。どちらも悪意がないのに、楽しい食事が恐怖に変わるのはとても悲しいです。一人でも多くの方に、認知されることを願っています。
それぞれの環境にあったベストな答えで、楽しい食事の時間を過ごしましょう。